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パソコンは精密機械です。
それは知ってるよ、という方は非常に多いかと思います。
その一方で、意外と扱いが雑だったりします。これはなぜでしょう。
一つの原因として、「何をしたらダメなのかわかっていない」ことが考えられます。
そこで、今回は「パソコンの取り扱いで注意すべきこと」をいくつかピックアップしてご紹介します。
一発アウト!「飲み物がかかる」
パソコンが壊れた!というとき、もっともポピュラーなパターンがこれではないでしょうか。
デスクトップは構造上トラブルは少ないのですが、ノートはキーボードの下に基盤があるので、こぼしたときは一発で基盤まで届いてしまいます。
個人的な体験談ですが、ただの水であればわずかに復旧の可能性があります。
即電源を切って逆さにして水分を出し、乾くのを待って恐る恐る電源を付ければ、ひょっとしたらどうにかなるかもしれません。
確実にアウトなのはコーヒーです。基盤に引っ付いてしまうので、手の施しようがありません。
すぐに分解して丁寧に拭き取ればあるいは、と思いますが、少なくとも私は復旧したケースを見たことがありません。量にもよりますが。
飲み物は基本的に蓋つきのもので、倒れても大丈夫なものを選びましょう。
また、お客様へ訪問して、相手からグラスの飲み物を出されたら、さりげなくこぼれても大丈夫な位置に移動させましょう。
もしこぼれたら自分もショックですが、相手とギクシャクすること間違いなしです。
自分のためにも、相手のためにも飲み物は気をつけましょう。
祈りの力が試される「落下」
パソコンは基本的に衝撃に弱いものです。
ストレージをSSDにすればある程度衝撃には強いですが、打ち所が悪ければCPUなどがやられるケースもあります。
落としても運が良ければ問題なく動作します。
そのあたりはもはや運ですが、一点だけ大切なことがあります。
「移動するときは電源を切る」ことです。
HDDが特にそうですが、パソコンは「通電している状態での衝撃」に弱いのです。
すなわち、電源をオフにしておけば万一落としても故障までいかない確率が多少上がります。
そのため、ノートパソコンを開いたまま移動するのは非常に危険です。せめて閉じて、できるなら電源をオフにして持ち運びましょう。
後悔先に立たず、「サンドイッチ」
これはノートパソコン限定のトラブルです。
ノートパソコンのキーボード上に物を置いたことはないですか?
ボールペンとか、消しゴムとか、スプーンとか・・・。
この状態でノートパソコンを閉じてしまうと、サンドイッチされたものによって、ノートパソコンの画面が壊れます。
線が入るぐらいならまだマシですが、ぐちゃぐちゃで見れないものを何台も見ました。
中にはディスプレイにつないでデスクトップ化していたものもあります。ノートパソコンとは・・・。
改めてお伝えします。ノートパソコンのキーボード上には何も置いてはなりません。
パソコンが金縛り?「ストレージ満杯」
「残り30GB使用可能」と出ていた時に、「そっか、あと30GB 入るんだ」と思ったことはないですか?
実はストレージには「仮想メモリ」という、メモリがいっぱいになった時に、代わりに動作する機能がついています。
ストレージを満杯にしてしまうと、この仮想メモリの割り当てがなくなってしまうので、メモリが処理しきれなくなった時点で急激に動作が遅くなります。
世界的な企業であるhp(ヒューレット・パッカード)のサイトでは以下のように言及されています。
空き容量が少ないようであれば、ハードディスク内での不要なデータを削除しましょう。ハードディスクの空き容量がどれだけあれば良いかは一概には言い切れませんが、10GB以上の空き容量があればWindows 10 の動作に大きな影響を与えることはないでしょう。
ヒューレット・パッカード公式サイト
ストレージはある程度空けておく方が無難、ということです。
今すぐ取り出して!「USBで保管」
USBメモリって便利ですよね。大容量をズボンのポケットに入れて持ち運べるなんて、すごい時代になったものです。
しかし、このUSB、壊れるときは音もなく静かに壊れます。
ある日USBを差すと、全く反応しない。
何回も差すけど反応しない。
他の人のパソコンに差しても反応しない。
ここにきて、顔面蒼白になってしまいます。
USBに関しては、一度壊れるとデータの抽出は容易ではありません。
専用の復旧ソフトを使ったり、業者の復旧サービスを使ったり・・・。
多額の費用がかかるうえに、必ず成功するわけではありません。
USBメモリはあくまで「持ち運び用」です。オンリーワンのオリジナルデータは絶対に入れたままにしてはいけません。
このデータ、使えません!「オリジナル画像データの削除」
企業でホームページを作成したい、もしくはパンフレットを作りたい。
よくあることですが、そういったときによく聞かれるのが「画像データありますか?」という相談。
建てたばかりの頃の社屋の写真、最初に作ったロゴのデータ。これらはそうそう容易に手に入るデータではありません。
ところが、完成した際に「もういらないかな」ということで素材をゴミ箱に入れて完全消去するケースがあります。
ホームページに掲載されている画像はパソコンではきれいに見えても、印刷では使用できません。
撮影した写真は必ず「コピーを渡して、オリジナルは別途保管」しておきましょう。
トラブルのパターンを知って、未然に防ごう!
今回、パソコン周りのトラブルを6つ紹介しましたが、言い出せばキリがないほど、様々なトラブルがあります。
今回のものはその中でもとりわけ起こりがちなもので、かつ気を付けておけば十分回避可能なものばかりです。
トラブルでテンションを無駄に下げないよう、しっかり対策していきましょう!