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HTMLやCSS、JavaScript、WordPressなどのWebの技術を学ぶと「自分でサーバーを持って実際に運営してみたい!」と思う方は多く、それはある意味自然な流れかと思います。
教える身としてはぜひサーバーに触れて運用してみてほしいのですが、その一方でサーバーごとに管理画面が全く違うので、それがハードルとなるケースも少なくありません。
せっかくここまで頑張って技術を身に着けたのに、最後にサーバーでつまづいてほしくない、そう思ったのでこのタイトルの記事を書くことを決めました。
もちろん、本来であれば様々なレンタルサーバーの会社を紹介して比較検討してもらうのが本筋なのはわかっています。
それを踏まえても、「最初は」Conoha WINGでやるべきだと思っていますので、紹介します。
もちろん、価格やスピードなど、それらの点も使用歴3年の立場からお話いたします。
Conoha WINGというレンタルサーバーについて
結論のまえに、Conoha WINGとはどのようなものかという概要です。
運営元は「お名前.com」「SUZURI」「ロリポップ」などを運営している「GMOインターネット」です。
この記事の執筆時点で4年目になるレンタルサーバーで、業界としては後発のサービスになります。
「国内最速」をサービス当初から掲げており、だいぶ認知度も上がってきたのではないかと思います。
ちなみに、同サービスには「Conoha VPS」というものがありますが、そちらはWebにある程度慣れていないと触れないものなので、間違って登録しないように注意が必要です。
Conoha WINGを使うたった一つの理由は「管理画面が使いやすい」から!
まず結論は、「管理画面が使いやすい」この一点に尽きます。
スピードとか、金額とか、安定性とか、色々とアピールしていますが、個人的には使いやすいという一点のみで使用しています。
管理画面と契約画面が一体となっており、ログインさえしてしまえばそこから全て作業が可能です。
初めての方からすれば「そんなもんじゃないの?」と思うでしょうが、そうではありません。
これがConoha WINGの最大の強みだと、いまだに思っています。
今まで触ってきたレンタルサーバーがどうだったのか
管理画面の使いやすさが学習に大きな影響を及ぼすと考えるのは、私の経験からです。
直接的に言及すると問題になりそうなので実名は控えますが、会社のWeb担当として働いていた時は老舗の某レンタルサーバーでした。
初めてサーバーを触ることになった時、前任者(入れ違いで退職)のExcelファイルからURLとID、パスワードを確認してアクセスすると、契約画面のみで管理画面が見つからず。
管理画面のあちこちを探して、ようやく管理画面に到達したものの、ドメインの追加画面がどこにあるかわからず。
結局その日は1日ずっと管理画面と格闘していました。
その後、これではいかんと思い、自分で勉強するためにサーバーの契約を検討。せっかくだから違うものにしよう、と考え、Web制作者がこぞって進める某サーバーを契約。
これがまた初心者には難しく、半年契約だったのに1ヶ月で放置することに。
続いて、「時代はクラウドってみんな言っている!」と言うことで、某クラウドのサーバーをこれまた半年契約。
これは絶望的に訳が分からなくて、2週間でギブアップ。
私の根性がないと言えばそれまでですが、色々と散財してしまいました。
そのあとにConoha WINGを見つけ、最初は「凄く速いのか!」と、なぜ速いのかの仕組みも分かっていないのに契約。
そこで画面がわかりやすかったので、初めてドメインの仕組みやSSL、WordPressのインストール方法など、サーバーの取り扱い方がわかりました。
その後フリーになり、お客様のサーバーを触りましたが、サーバーの仕組み自体が理解できてからは、大抵のサーバーは問題なく触れるようになりました。
この経験から、少なくとも最初は管理画面の分かりやすいサーバーを触るべきだと思っています。
使いやすさ以外の要素について
使いやすくても性能が良くなかったらダメなのでは?と思われる方も多いでしょう。
なので、大体比較サイトに出ているような内容について、個人的な見解を以下に書いていきます。
Conoha WINGさんには悪いですが、本当に最速かどうかはわかりません。
と言うのも、個人では確認のしようがないからです。
メジャーどころのレンタルサーバーをすべて契約し、同一データのサイトを構築し、同じ回線から同じスペックのPCで同時に計測しない限り、個人での確認はできません。
ただ、3年使用している経験上、遅いと感じたことはないです。
一番下のベーシックで複数サイトを運営していてもストレスを感じたことはありません。
他サーバーを使用している際にもそこまで体感的に速い遅いを感じないので、結論としては「サーバーの性能だけで速度の優劣は決まりにくい」のだと考えています。
まあ、Webの触り始めの方に関して言えば、サーバーの速度をどうこう考えるよりは「tinypng」などのツールでしっかり画像を圧縮した方がよっぽど建設的だとは思います。
この記事の執筆時点(2022年)での金額は以下の通りです。
- 毎月ごとの更新契約は1,320円
- 3か月の契約で1,210円(月額換算)
- 半年の契約で1,100円(月額換算)
- 1年契約で872円(月額換算)
- 2年契約で823円(月額換算)
- 3年契約で660円(月額換算)
ちなみに、上記の金額は最も低い「ベーシック」の場合です。
個人レベルではこれで全く問題なく、上位のプランへの変更も容易です。
他サーバーと比べても金額的にそんなに大きく違うとは感じません。
※ロリポップは一段階飛びぬけて金額が安いですが、Webの学習用として考えたときに若干制限があるので、最初は避けた方が良いかもしれません。
余談ですが、年間3,000円近くかかるドメイン費用も、(数量限定ですが)3か月以上のプランを契約すればずっと無料です。
サーバーと言えば安定性も欠かせない要素ではあります。
とはいえ、小規模な障害はどのサーバーでもちょくちょく起こっています。
Conoha WINGもその例外ではないですが、個人的には直接的に被害を被るレベルの障害は経験がありません。
「初めてレンタルサーバーを触る」なら使いやすさを重視するべき
今回、Conoha WINGを紹介しましたが、少なくともこのサイトでは今後もそれ以外のサーバーを紹介するつもりはありません。(Google広告には出るかもしれません。)
このページに貼っているConoha WINGのバナーはアフィリエイト広告ですが、無理にクリックする必要もありません。
何で他と比較しないのか、と経験者から見れば思うかもしれませんが、少なくともレンタルサーバー初心者にとって管理画面の使いやすさ以外は、「比較したところで差がわからない」と考えています。
それよりも怖いのが、せっかく技術を習得したのに、「サーバーの触り方がなんかわからない」という理由で断念することです。
教える身としては残念極まりないということもあり、今回の記事を書こうと決めました。
Conoha WINGで実際にWebサイトを立ち上げる方法については別の記事でも紹介していますので、もし気になる方はぜひそちらもご覧ください。
最後に余談ですが、実務でサーバーを触ることになれば、嫌でも様々なレンタルサーバーを触ることになります。
仕組みがわかってしまえばどうとでもなりますので、最初で挫折しないよう頑張ってください!