【体調管理】PC作業で気を付けるべき症状と対策

Web制作を始めようと思っている方、もしくはwebに限らず事務系の仕事に関しても、過度にPCを使用し続けると体調が悪くなってきます。

とはいえ、「じゃあPCを使用しません!」というわけにもいかないので、どうやって付き合っていくかということが重要です。

今回の記事では、実際にどのような症状が出て、どのように仕事に影響が出るのか、どうすれば良いかなどの原因と対策を解説していきます!

※今回の記事に関しては医療に関するコンテンツのため、随所に参考リンクを付けています。正確な部分に関してはそちらも参考にしてください。

PC作業での代表格、「ドライアイ」

ドライアイとは

ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷を伴うことがあります。いわばドライアイは涙の病気といえます。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。

参天製薬Webサイトより

ドライアイとは、上記の引用にある通り、目に潤いがなくなってしまう病気のことです。

PC作業をしていると、ついつい瞬きをすることを忘れてしまい、じっと凝視しがちです。

そうなってくると涙の量が減り、このドライアイを発症してしまいます。

ドライアイ自体は命や生活には直結しているとは言いにくいですが、それを原因として「眼精疲労」「緊張型頭痛」などが誘発される恐れがあるので、できるのであればこの段階から予防したい病気であるといえます。

ドライアイの対策

ドライアイの対策は非常にシンプルですが、意識しないとできないことでもありますので、ぜひ実践してみてください。

  • 瞬きを意識する
  • 画面に顔を近づけない
  • 目を見開かない

この3つが基本です。

特に瞬きはかなり意識しないと習慣がつきません。10分とか20分とかの短いスパンで「瞬きしてるかな?」と疑問に持つぐらいになればある程度防ぐこともできます。

また、下の2つに関してはWeb制作に取り組む際は簡単な回避方法があります。

操作画面を、可能な限り拡大しましょう!

声を大にして言いたかったので、文章も大きくしました。

Web制作であればIllustratorやPhotoshop、VSCodeなどのツールを使用しますが、どれも簡単に拡大が可能です。

しかし、実際に作業をしていると、見にくい画面のまま目を凝らしている方が大半です。

また、事務作業でよく使用するExcelにも同じことが言えます。目を凝らしやすい代表格のようなソフトですので、「やばい!」と思ったら即座に拡大してください。

PC作業をする上での最大の対策です。ぜひ実践してみて下さい。

なったらしんどい「眼精疲労」

眼精疲労とは?

目を使う作業を続けることにより、目だけでなく全身に症状がおよび、休息や睡眠をとっても十分に回復しない状態が眼精疲労です。

ピントを調節する毛様体筋は自律神経によって支配されているため、目を使い過ぎて毛様体筋が疲れると、自律神経のバランスが崩れて、全身に症状があらわれると考えられています。

くすりと健康の情報局

ドライアイや長時間の作業で目を酷使すると、いわゆる「疲れ目」になります。

疲れ目のレベルだと一晩寝れば回復しますが、そこから発展すると、上記の「眼精疲労」となります。

こうなると肩こりや頭痛などを併発して集中ができなくなり、自律神経も不安定になって、とてもではないですが仕事に集中できなくなります。

一度なると症状を抑えるために結構な時間を要するので、予防が非常に大切です。

眼精疲労の対策

先ほどのドライアイと基本は同じですが、さらに追加すると、

  • 1時間に10分程度、PC画面から目を離す
  • 目元を温める

という対策になります。

目を休めることが一番の対策です。

特に個人的に効果を感じたのは「目元を温める」ことです。

目からこめかみにかけての筋肉は非常に凝り固まっているので、ドラッグストアなどで販売しているアイテムなどを駆使して温めることをお勧めします。

私はレンジでチンできるタイプの小豆のアイマスクを使用しています。タオルをレンジで温めてもよいのですが、冷めてくると逆に冷たくなるので注意が必要です。

鎮痛薬が効きにくい?「緊張型頭痛」

緊張型頭痛とは?

頭蓋を包んでいる筋肉が持続的に収縮するために起こります。頭痛の程度に強弱はありますが、頭を締めつけられるような痛みで、ダラダラと続き、からりと晴れ上がることはありません。また、肩こり・首のこりを伴い、頸部の筋肉には押すと痛みを感じる圧痛点があり、くびが硬くて動かしづらいのが特徴です。

大正製薬商品情報サイト

眼精疲労が起こりやすいような環境に身を置くと起こりやすいのが頭痛です。

特に、PC作業をしている人にとっての大敵ともいえるのが、「緊張型頭痛」です。

ドライアイや眼精疲労などとの最大の違いは、「ストレートに痛い」部分です。集中なんてできるわけがありません。

この病気の厄介な点は、Web上でもいろいろな方が言及されていますし、私も実感として感じるのが、「痛み止めが効きにくい」点です。

引用部分でも言及されていますが、首や肩が強烈に凝っているかのような硬さになり、結果、「頭を触りながらぐるんぐるん首を回している」人が多くなります。

個人的にはWeb系の仕事をする上での最大の敵です。

緊張型頭痛の対策

ここまで上げてきた対策が基本です。そこからさらに追加すると、

上半身をとにかく温める

この一択です。

シンプルな話、肩から上が緊張状態になるので、温めてリラックスさせれば解消されやすくなります。

上半身、としたのは、肩こりが肩甲骨部分からきている可能性もあるからです。

即効性は低いですが、習慣として行っておくと発生率は下がってきます。

薬もあるけど、お医者さんと要相談

鎮痛薬が効きにくい、と言いましたが、お医者さんにいくと処方してくれる薬があります。

「デパス」という抗不安薬です。

抗不安薬、というと怖い印象がありますが、割と処方されることの多い薬です。

抗不安薬とは即効性のあるリラックスできるお薬として、しばし使用されています。緊張型頭痛では、このリラックスできる作用と筋肉の緊張をほぐす作用を期待して用いられています。

桑名眼科脳神経クリニック公式サイト

薬のことなので、気になる方はぜひ検索して調べてみてください。

また、ネットの情報だけで判断せずに必ずかかりつけのお医者さんに相談しましょう。

地味に痛くて集中できない「腱鞘炎」

腱鞘炎とは?

腱鞘とは、骨と筋肉をつないでいる腱を包み、腱が滑らかに動くよう支える滑車のような働きをする組織です。腱鞘炎とは、この腱鞘と腱がこすれ合って炎症を起こす病気です。

くすりと健康の情報局

手首が痛い。我慢できないって程じゃないけど無視できるほど軽くはない。そんな腱鞘炎もPC作業でよく遭遇する病気です。

Web制作では、IllustratorやPhotoshopで精密なマウス操作が求められる際に起こりやすいように感じます。

何か気になって集中できない状態が続くとストレスが一気にたまり、クリエイティブな発想が出にくくなるので、是非とも避けたい病気の一つです。

腱鞘炎の対策

基本は安静にすることが一番です。使えば使うほど悪化するように感じます。

炎症ですから、シップなどをはって動かさないようにしておきましょう。

スマホをいじるのはこの場合、安静とは言えません。念のため。

事前にストレッチなどで予防も可能です。下記のようなサイトを参考にしてください。

腱鞘炎に効果的なストレッチとは?手首や指のつらい痛みを予防・改善する方法

体調管理は技術習得の大前提です!

この記事では実体験を交えながらよく遭遇する病気について解説しました。

医療に関する内容なので、随所にあるリンクを開いて、正確な知識を基に参考にしてもらえたらと思います。

Web制作においては「集中できる環境」を作ることが大切ですし、そのためには上記のような病気をあらかじめ避けることが前提となります。

しっかり体をいたわって、技術習得に励んでください!