コミュニケーション、10のトリセツ

職業訓練を経て就職活動、ひいては就職後の社内での立ち回りなど、コミュニケーション能力を要求される場面は数多くあります。

コミュニケーションに関しては多くの本やサイトで言及されていますが、個人的に思ったことをこのサイトでも解説いたします。

ただし、何かのノウハウ的なものではなくて、あくまで私個人が過去の経験から「こうじゃないかな?」と思ったものを解説するだけです。

他の本やサイトがそうであるように、合う合わないがあると思ってください。

気を楽にして読んでいただければ幸いです。

「しまったな」と思ったら、明るいあいさつ

失敗した後のリカバリーは難しい

お酒の席での過ちや、口論で気まずくなったことはありませんか?

関係修復したくても、何を話せばよいかわからない…。

そんな時は、次の日から元気に挨拶をしてみましょう!

相手は相手で、「言い過ぎたかな…」と思っている可能性もあります。

こちら側から「気にしてませんよ~」というサインを送ってあげれば、

相手側も話しやすくなるものです。

「聞き上手」よりも、「興味持ち上手」に。

黙っていても、会話は始まらない

よく、「話し上手よりも聞き上手になろう」と言われます。

とはいえ、相手も会話が苦手だと、ただの沈黙が流れます。

本当に聞き上手な人は、相手の言動、行動などに興味を持つのが上手な方です。

最初は大変ですが、相手の行動や会話を注意深く探りましょう。

相手に興味が持てると、会話が楽しくなりますよ。

「ちょいダメ」な部分を話してみよう

「ちょいダメ」がポイント

自分の弱みを見せる人には、完璧な人にはない「安心感」があります。

相手に安心して話してもらうためには、自分の弱みを見せることも有効です。

ただし、「本当にダメなところ」は話にもっていってはいけません。

「私、借金まみれで食べるものもないんです」と言われたらどうですか?

リアクションに困って、会話にならなくなります。

「あちゃ~」と思える、ちょっとダメなところを話してみましょう。

交渉は「ダメでもいい」と思った方の勝利

面接、融資、仕事、すべて「交渉」

「交渉」というと大手商社の取引のようなイメージを持たれがちですが、あらゆるシーンで交渉は発生します。

どのシーンにおいても、「この話し合いが失敗すると、まずい」となると、不利な条件で決着がつきやすくなります。

皮肉な話ですが、「この交渉がダメでもいいや」と思っておいたほうが、交渉に成功しやすくなります。

道端のゴミを拾うと、会話でお宝ゲット

共通項、何かわかりますか?

道端にゴミが落ちていると、大半の人は「あっ」と思いつつスルーします。

また、会話の中の重要なポイントも、大半の人は「あっ」と思いつつスルーします。

何かがチクッとささったようなわずかな違和感を感じましょう。

そこに本音は隠れています。

「気づいたらスルーしない」これはとても大事です。

声のトーンと顔の角度、意識してますか?

同じ言葉でも、天と地の差

この世の中には2種類の人がいます。

「おはようございます ⤴ 」の人と、「おはようございます ⤵ 」の人です。

さらに2種類の人がいます。

「おはようございます」で顔が上を向く人と、下を向く人です。

声のトーンと顔の角度は、練習しないと上がりません。やってみましょう。

ちなみに、不幸ごとや深刻な話ではトーンを上げてはいけません。

話さないのも、コミュニケーション

話した分だけ、敬遠されることも

コミュニケーションというと、「話さなきゃ!」となりがちです。

しかし、落ち込んでいたり、忙しかったりする人には「話さない」ことも大切。

見極めが難しいですが、意識するだけでも違います。

「そんなこと言っても、話したいのに」と思っていませんか?

自分のことだけになっている、コミュニケーション黄信号ですよ。

「ま、いいや。また今度の機会に話そう」ぐらいで考えましょう。

自慢ばかり、はダメ。卑下ばかり、も同じくダメ。

過ぎたるは尚及ばざるがごとし

自慢話ってずっと聞くとあんまり心地よいものではないですよね。

でも、「私なんて…」も決して心地よいものではありません。

謙虚なのは良いことですが、何事も度が過ぎれば良くありません。

たまにチョイ自慢して、たまにチョイ卑下する、ぐらいがベストです。

「ほめる」は技術。訓練が必要なものです。

できたことを、大切に扱う技術

よく「もっとほめなさい」と言う本はよく見かけますが、簡単ではありません。

なぜなら、相手が「こんな程度」と思っていると伝わらないからです。

そんな時は、「できたこと」がどれだけ大切なことなのかを全力で伝えます。

根拠を持ってほめる、繰り返しほめる、相手の反応に上乗せしてほめる。

これらは訓練が必要な技術です。簡単にはできません。

最初はうさん臭くて当然です。繰り返し練習しましょう。

なんてったって、最後は魂。

「心底思う」が最大のポイント

ここまで色々話してきましたが、一番手っ取り早い方法を最後に。

自分に暗示がかかっているかと思うぐらい心の底から思うことです。

視線、トーン、態度などは、心がそう思えば自然に連動します。

本気で思って本気で話す。これに勝てる技術はありません。

完璧であるよりも、そうあろうとすることが大切

ここまで10のトリセツということで個人的に思うコミュニケーションのポイント10点を解説しました。

「そうだなぁ」と感じた方は実践していただき、「そうかなぁ」と感じた方は他の方のコミュニケーション手法を学んでいければよいかと考えています。

私もそうですが、常時完璧にできる方はそう多くないと思います。

完璧である必要はありませんが、常にそうあろうとして意識することは大切だと感じています。

わずかでもこの記事が皆さんのお役に立てば幸いです。