【Illustrator準備編】画面の操作を身に着けよう

Illustratorにとっての画面操作とは?

Illustratorというデザインソフトは、様々なサイズの印刷物に対応できるようになっています。

しかし、仮に5メートルの横断幕のデザインをしようと思っても、表示されるディスプレイには限りがありますので、そのまま等倍で作業をする、というわけにはいきません。

そのため、Illustratorでは、画面を縮小して全体を見たり、逆に拡大して繊細な調整をしたり、ということが可能です。

この記事では、Illustrator準備編その2として、画面操作の方法をご紹介します。

縮小表示をしてみよう!

まずは、通常の画面を確認しましょう。

設定にもよりますが、基本的にはアートボードが大きめに表示されます。

この画像は名刺サイズ(91mm×55mm)で設定していますが、実寸サイズより明らかに大きいですよね。

そこで、以下の操作をしてみましょう。

画面の縮小表示

Alt + マウスホイールを後ろに向けて回す

マウスホイールは設定によって逆になっているかもしれませんが、これで縮小されて表示ができます。

※Alt(オルト)キーは、キーボードの左下側にあります。

縮小されたのがこちらです。

アートボードがかなり小さくなったのがわかりますでしょうか?

画面の位置変更

小さくなったのは良いのですが、上の方に行ってしまいましたね。

作業などを行いたいときは中央の方がやりやすいため、画面の位置を変更しましょう。

画面の位置変更

Space + ドラッグ

Illustrator上にあるポインター(矢印)は、Spaceキーを押すと手のひらに変化します。

この手のひらツールの状態でドラッグすると、画面の位置を直感的に変更できます。

上記の画像はカクカクしていますが、実際は滑らかです。

このツールを使用してアートボードを中央に持ってきましょう。

拡大表示をしてみよう!

それでは、拡大表示をしてみます。

先ほどの縮小の逆ですね。

画面の拡大表示

Alt + マウスホイールを前に向けて回す

そうすると、このように拡大されます。

すごく大きいですね。

このレベルに拡大すると、フォントの微妙な違いも分かりやすくなります。

このように大きくすることで、実寸サイズでは見えにくい細かい部分も調整が可能となります。

拡大・縮小・移動は状況に応じて使い分けましょう!

今回紹介したように、AltキーやSpaceキーをうまく使用すれば、拡大や縮小などが思いのままにできます。

ただし、拡大したままで細部をいじりすぎると、全体のバランスがおかしくなることもありますし、縮小したままで変更を加えると微妙なずれが発生します。

拡大で微調整をして縮小で全体のバランスを見る、というように、状況に応じて使い分けましょう!